ある日、彼女がパリに帰る終電が無くなり、帰るに困っている時、
彼が車でパリまで送る所からスタートする。
女優が確か、ウンガロのミューズでもあった、アヌク・エ―メ。
彼女の着ているコートがラムのコート、そしてシャネルのバッグに
ある時はヒールの低いパンプス、ある時はミドル丈のブーツ。
平凡な装いなんだけど、彼女なりのシックなスタイルを感じさせられる。
また、この映画は車好きの彼がいたら是非とも一緒にヴィデオを見たら?
そのころのパイロット、グレハムヒルの名前が出る
ルマンのGTカーレース、そして、フォードムスタングが出る
モンテカルロラリー等、
ルルーシュが助手席に便乗して撮影した映像は一見に値する。
その二人は週末に子供に会いに行くたび、心が少しずつ動いていく訳。
そして、彼が、モンテカルロラリーに出場し完走した時に、
今なら携帯電話といくのだろうが、あのころは電報を打つ訳。
電話だって交換台を通してた。
最初は通常の祝電だったんだけど、訂正し
「bravo! Je vous aime」
ここがJe t'aimeでない所がいじらしい。
成熟した大人の愛情表現だからそうなのか、
互いに立場を尊重する微妙な距離感でもあり、
奥ゆかしくエレガントでもある。
電報を受け取った彼は、モンテカルロからパリを経由し
ドーヴィルまで出場したムスタングのレースカーを飛ばして行く。
海辺で彼女と二人の子供を見つけ、パッシングライト。
子供を寄宿舎に送り、ホテルのレストランで二人だけの食事の時。
これとこれ、そしてメインにステーキをオーダーし
「他に御注文はありませんでしょうか?」と
注文欲しげにメートルドテール(この場合ギャルソンかなぁ)が聞く。
そこで、男が「注文?」に対して
「vous avez des chambres?」(部屋はあります?)と言う。
何とフランス映画だねぇ。
大人だから様になっているし、女だって動じたりしない。
僕は、この場面を見る為に何度もヴィデオを借りて見ている。
【6月17日掲載のVol.3に続きます】