僕の家はブルーシート族
もう9月。昔は涼しい季節の始まりなのに、最近は暑さが続く。
いつものBARに行くと、ロングのスリップドレスの妖精が立っていた。
そのドレスはトランスパーラン(透けて)ブルーの生地を通して
体の部分部分が体の動きによって見える。
背の高い綺麗な人だ。深く被った鍔(つば)の広い帽子からちらりと見える目も魅惑的である。
ふとブルーのドレスの色が目に留まった。「僕のカーテン」と同じ色だ。ブルーシートの色だ。
ブルーシートとは、ピクニックで敷いて座ったり、また
一番よく使用しているのは工事現場の養生等々。
このような暑い日が続く前は、長い簾(すだれ)だった。これは便利。
いつもは下げていて、絵を描く時等外光が欲しい時は巻き上げればよい。
しかしどうも暑すぎて、次にシーツを大型のクリップで窓枠に止めた。
それでも陽の光が強い。最終的にブルーシートをシーツの上に重ねた。
何故僕は通常のカーテンを使用しないかというと、カーテンにつく埃が駄目なのである。
故、すぐ取り外し、外でバサバサすれば簡単である。等と考えていたら・・・。
また美しい妖精を見失なってしまった。
あのブルーのスリップドレスが、違う世界を漂わせたからだろう。
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