古着屋と古本屋は週に一度は顔を出し花屋は二週間に一度顔を出す
今日は古着屋に行こう。前回依頼したピンクのセーター、洗濯、脱水、乾燥して縮んだか・・・?
古い木の戸を押して入ると、古着屋の御主人は笑っている。上手くいったのだろうか。
古着屋は「ムッシュー、上手くいきました。着てみて下さい。」
着てみると、良い按排に縮んでいる。
即購入。この喜びで浮かれ上がった僕は、セーターがこんなに上手くいったから
お祝いに伊丹十三の「女たちよ!」も買おうと次に古本屋に向かった。
自動ドアが開き、中から古本独特の香りが僕を包み込んで来る。
目指す棚に向かった、「アッ、無い!!」
「売れてしまったのですか?」と聞くと「先日売れました」と。ショックが背筋を走った。
そして止め処もない後悔。あの時買っておけば良かった。
反省を胸にこのショックを柔らげる為に花屋へ向かった。
僕は二週間に1回花を買いに行くことにしている。故、アトリエには、生花が常にある。
気分転換に絵を描いても良いし、その花を眺め珈琲や酒を飲むのも良い。
アトリエは音が出る物がまったくないから休まる一時。
今日鉄砲百合を購入した。カサブランカ等ユリ系が好きだ。あと向日葵、等々。
百合系の花は、花が開くと、花粉を取る作業があるけど別に苦にならない。
むしろ服などに付いたら落ちなくて大変。
買わない花は、花ビラが落ちる物。見ていると物悲しく淋しい。そして散った後の掃除が大変だから。
僕の楽しみは週に一度、古着屋に顔を出し御主人と話し、古本屋に行き雑談を繰り返し、
2週間に一度は花屋に行く。これは習慣になってしまった。
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