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2011年2月 9日 (水)

ブランドの優雅 4

4

次の日、指定の時間に店に行ってみると

その紳士が微笑みを浮かべて迎えてくれた。

店は相変わらず、着飾った人々でごったがえしている。

修理されたバッグを手渡され、修理の完璧さに驚いた彼は、

いよいよ「ありがとう、お値段は?」

その紳士は、笑みを浮かべ、

「GUCCIは、皆様の旅を手伝う事も目的の一つ。

お祖父様が長年お使いになり痛んできたのでしょうが、

旅の途中でこの様な事になってしまって、さぞお困りでしょう。

無料で結構です。そしていつの日か、貴方のお祖父様のように

貴方が私たちGUCCIと共に常に楽しい旅が出来ます様に祈っております。

その未来のお客様を偶然にも紹介してくださったお祖父様に、

私どもは感謝いたします。

お祖父様によろしくお伝えください。」

あんなに店が混んでいて、

自分のようなGパン姿の貧乏旅行者を

大金持ち達同様に丁寧に。

その言葉と感動と、彼の親切な態度を胸に秘め、

大学を卒業し、彼は再びGUCCIの戸をたたいたのであった。

その時、その初老の紳士がGUCCIである事が分かった。

ブランドって・・・。

<<ブランドの優雅 5 に続きます>>

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