タイムトリッパー
何も用事のない朝、着替えて時計を選ぶ。
選ぶと言っても三個しかないが。
セイコー社のランドマスター。これは、スポーツの時等に付ける。
もう一つは、二十四時間計、日付、曜日が付いている物。
この二つは海外に行った時、
日本と行き先の時間の両方を表示してくれる便利な物だ。
三つ目が日付け付き時計。
計三つが日ごろ活躍している。
全て自動巻きである。
その日は何も無く三番目の時計を取り、
薬屋だの雑貨屋だの
日ごろの生活品を買い出しに来た。
時間は九時。銀行にでも行くか・・・。
用を足しても時間があるので
駅前のキャフェでコーヒーを飲む。
それでもまだ十時。
お店が開く頃だし、買い物でもしに行くか。
時間があるので、のんびりトイレットペーパーまで買ってしまった。
十一時、お昼はどうしようかなァ・・・等と考え、
ちょっといつものコンビニに。
雑誌を見たり、足りない物をカゴに入れ、いざレジへ。
壁についている時計を見てビックリ。もう三時だ。
店員さんに「その時計、当たっている?」と聞くと
レジに付いている時計と合わせ、正しいことが分かった。
自分の時計を良く見ると、日付けは三日前だ。
驚きもしなかった。笑いたくなるこの気分。
あまり使用しなかったから、お休み状態の時計を
確かめずに腕にした。
そこから数時間の不思議なタイムトリップがあった。
その時間の中の僕はタイムトリッパーだ。
また今度やってみよう。これは面白い。
分刻みの仕事の中、
ただ時間に追われていることが多い今日この頃、
僕はこのタイムトリッパーが好きになってしまった。
何とも言えず、不思議な体験。























































