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2008年7月24日 (木)

プレーンパンプス

昔、巴里のジュルダンで仕事をしていた時。

仏蘭西人の上品な母娘が靴を買いに来た。

毎年のクリスマスプレゼントなのだろう。会話の中で

「去年までは黒の表革、お呼ばれ用に黒のエナメルの

プレーンパンプスを買ったわ。

今年はベルベットやフランネルのお洋服に合わせるために

黒のスウェードをプレゼントするわ。」

つまり起毛の布地にはスウェードなのだ。

なるほど。このような母娘の会話を日本でも聞いてみたい。

そして母が娘に勧めるのは絶対にプレーン。きっと会話の続きは

「紺まではママがプレゼントするけど、茶色後は自分で買うのヨ。」

という感じだろう。

プレーンパンプスは足が一番綺麗に見える。

靴のカットが浅ければ浅いほど、膝から下が長く美しく見える。

ついついデザイン物を持って来ると、色々目が行ってしまって

膝から下が目立たなくなってしまう。

テルースは二十六年前から

プレーンパンプスのカットはミリ単位で拘ってきた。また、プレーンパンプスは

黒、黒エナメル、黒スウェード、マロン、紺、赤、アイボリー、

ジュニエーブル(濃い緑)があると

どんなファッションにも合わせられる。

であるからして、このようなプレーンが無い店は

僕は未だに靴屋と呼ばないことにしている。

Photo_2

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